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試合が出れないのはおかしい

 

私はスポーツは「楽しむ」ことが大前提だと考えていて多くの方に楽しんで欲しいと思っています。

しかし、日本では20代、30代でスポーツの実施率が著しく下がってしまいます。社会人や家庭を築いたことで忙しく行う時間がないのだとも思いますが学生時代の部活動にも原因があると思っています。

スポーツ自体が嫌いで行っていないのでしたら仕方がないと思えますが、部活動のシステムでスポーツが嫌いになる人を生み出しているとしたらなんとかしていきたいです。

 

 

試合に出場することはスポーツを行う上での大きな楽しみだと思います。

実際に海外では試合に出場できないのであればチームを移籍するのはジュニアから当たり前ですし、日本でも社会人チームでは大会自体が同じチームから複数の出場が可能であったりリーグ戦なので試合が出来ることが保障されていないと参加者を集めることが困難なことからも分かります。

しかし、10代がスポーツを行おうとした時は学校の部活動になります。(今後は地域クラブに移行していき各自が運営方針の合うクラブを選んでいくのが望ましいと思っていますが、直ぐに難しいでしょう。)部活動は各年代の体育連盟の大会を目標に活動していることがほとんどで、その体育連盟の大会は団体スポーツでは1チーム、個人スポーツでも出場人数に制限があるため部員を多く抱えていると試合に出場できない選手が出ています。

 

さらに、試合形式はトーナメント戦なので負けが許されない状況のためどうしても主要メンバーが中心に出場することになります。

この状況を正当化するためか部活動の指導者は試合に出れないのは努力して競技能力を上げていない選手に原因があるとしています。その為試合に出場できなかった選手はスポーツで自己を肯定することが出来ずに、スポーツから離れていっていると思います。

 

最初に話したようにスポーツは楽しむことが基本で、競技能力に関係なく全ての選手が試合の機会が与えられるべきだと思います。

さらに、部活動は教育の一環として行われています。スポーツに取り組んでいく中で試合という結果が無いことは練習で取り組んでいたことへのフィードバックが得られず練習の評価が出来なくなります。

この教育的な効果も競技能力に関係なく得られるはずです。